
父親にスポイルされた主人公のダークなファンタジーを得意としたティム・バートンも、「ビッグ・フィッシュ」では一転、父性への信頼を伸びやかに謳い上げた。ロアルド・ダールのロングセラーを映画化した新作は、ダニー・エルフマン、ジョニー・デップと最強の布陣。しかもダークなファンタジーの傑作「シザーハンズ」エドワードのその後ともいえる内容のお話。しかしファンタジーではあるがこの作品はダークと言うよりシュールでブラックな、とでも言おうか。エドワードの悲哀がチャーリーの幸福感と見事に入れ替わっとでも言うベキか。100%のハッピーエンドは健全なご家族向けに最適。
うーん、ティム・バートンもジョニー・デップもどっちかといえば、不幸が似合う方なのだが、今回はとても幸せそうなのだ。公開間近の人形アニメ「コープス ブライド」もダークとは言えなくなっているかどうか、ここは是非確かめたい。