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2007/12/15

文春ミステリーベスト 海外編

2007年海外部門

順位 作品名        著者        版元   得点
1 ウォッチメイカー  ジェフリー・ディーヴァー  文藝春秋 96
2 復讐はお好き?   カール・ハイアセン     文春文庫 56
3 石のささやき     トマス・H・クック      文春文庫 49
4 双生児       クリストファー・プリースト 早川書房 48
5 TOKYO YEAR ZERO   デイヴィッド・ピース    文藝春秋 47
6 大鴉の啼く冬    アン・クリーヴス    創元推理文庫 42
7 夜愁        サラ・ウォーターズ   創元推理文庫 41
8 終決者たち     マイクル・コナリー   講談社文庫  40
9 ハリウッド警察25時 ジョゼフ・ウォンボー    ポケミス  39
9 ロング・グッドバイ レイモンド・チャンドラー  早川書房 39

週刊文春ミステリーベストとこのミスを比べてみる。
1、2位とTOKYO YEAR ZEROが入っている以外、面子が全く異なる。クック、コナリー、ウォンボーが入っている文春の方が感覚的に納得できる。このミスは本格の占める割合が高いのだ。

出版社としても、どちらにも4冊づつ、延べ5タイトルをランク入りさせた文春の独走ぶりは目覚ましい。ジャック・カーリーも文春だし。2位の「復讐はお好き?」も読んでみたくなった。ウォンボーは発売時に本屋数件でチェックしたが見つからず、以来ポケミス難民として未だに漂泊中だ。

ロング・グッドバイの10位。
この作品はランキングの対象外だろう。古典的作品であり、村上春樹の新訳にして完訳ということが興味の中心だ。評価となれば、作品よりそのものより翻訳に対するってことで、ランキングの趣旨とは折り合わないのではないか。コンペ対象外の特別招待作品とするのが見識ってもんだろう。でなければ無条件1位だ。早川書房のランキングは正しいと思うが、対象外とすればもっとかっこ良かったのに。

2007/12/14

このミス 08 海外篇

1ウォッチメイカー ジェフリー・ディーヴァー文藝春秋 144点
2復讐はお好き?   カール・ハイアセン  文藝春秋 130点
3TOKYO YEAR ZERO デイヴィッド・ピース  文藝春秋 112点
4物しか書けなかった物書き r・トゥーイ 河出書房新社 108点
5悪魔はすぐそこに  D.M.ディヴァイン 東京創元社 79点
6路上の事件   ジョー・ゴアズ      扶桑社 77点
7狂人の部屋      ポール・アルテ   早川書房 70点
7デス・コレクターズ ジャック・カーリイ 文藝春秋 70点
9J・D・カーを読んだ男 ウィリアム・ブリテン 論創社 68点
9目くらましの道上下 ヘニング・マンケル 東京創元社 68点

今年のランキング本で読んでいたのは1.6.7.(デス)の3冊のみ。このミスは1位10点から6位5点で投票された総合点で順位が決まるわけだが、この3冊を参考にランキングを考えてみる。ウォッチ・メイカーについては文句なしの面白さダントツの1位を支持。6.路上の事件と7.デス・コレクターズの得点がウォッチメイカーの約半分ということだが、これは実感とはかけ離れている。路上の事件はもっと下位でいい。
デス・コレクターズはもっと上位に位置する面白さだ。ジャック・カーリーの問題意識と洗練度の高さと新しさに刮目させられる。コストパフォーマンスからも、2095円のウォッチメイカーの1/3、771円という、ランキング中の最低価格ながら、面白さにおいては遜色がないというお値打ち本だ。馬鹿ミスとも言われるが、2作続けて端倪すべからざる力量とセンスの良さを発揮している。コスト優先で行けば完全に1位なのである。ただ、それでもディーバーは1位でいいと思わせるくらいに面白い。

その他の読んだ作品の点数を見ると
終決者たち    43点
ロング・グッドバイ40点
四つの雨     22点
キルン・ピープル 16点
インモラル    14点となる。

終決者たち、は評価低すぎ。キルン・ピープルももっと上だ。しかしハードボイルドは人気ないのね。