
自分の命と引換に仲間を助けたジーン。ジーンを失ったXメン達は立ち直れずにいた。そのころミュータントを無力化させる新薬が開発される。マグニートーは危機感を募らせ、プロフェッサーとの対立は一層激化し、全面戦争に突入する。しかし、Xメンの前に立ちはだかったのは他でもない、超絶的な怒りのパワーとともに蘇ったジーンその人だった。
いや、参りました。最高かこいい。
あの人もこの人もバタバタと消えていく劇的な展開だが、行動の心理的裏付けがしっかり描かれているからドラマが盛り上がる。ドラマが盛り上がるから超能力戦に一層の説得力が生じ、見せ場が見せ場としてのドラマ的意味と視覚的価値を発揮している。緩急も観客の心理によく対応し、無理なく乗せられる。乗せられたままあり得ない怒濤のクライマックス。超絶サイキック戦のVFXを最後の泣かせる大芝居へと見事につなげた技にも痺れた。
シリーズ前2作のブライアン・シンガーが「スーパーマン」へ、「スーパーマン」をやるはずだったブレット・ラトナーが「Xメン」へと変わったという事情があったらしいが、どちらも素晴らしい仕上がりで誠に喜ばしい。ブレット・ラトナーには大満足だ。
原題:X-Men: The Last Stand
監督:ブレット・ラトナー
脚本:ザック・ペン、サイモン・キンバーグ
撮影:ダンテ・スピノッティ
音楽:ジョン・パウエル
出演:ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、ファムケ・ヤンセン、イアン・マッケラン、パトリック・スチュアート、
2006年アメリカ映画/1時間44分
配給:20世紀フォックス映画