2006/09/03

マイアミ・バイス


マイケル・マンがTVシリーズの製作総指揮だったとは知らなかった。それにしては、と言うべきか、だからというべきかTVとは随分違う。オリジナルが陽気な洒落者コンビだったのに比べると、ジェイミー・フォックスとコリン・ファレルは陽気でもなけりゃ洒落てもいず、笑顔のひとつみせるでもなく、ジョークのひとつも口にすることなく、正体不明の麻薬王をあぶり出すべくシリアスにハードな潜入捜査に邁進しするのだった。

前作「コラテラル」が快調だったマイケル・マン、その余勢をかって自らのヒットシリーズをリニューアルという感じなのだろう。スタイリッシュな画作りで力の入った演出なのだが、いまいち盛り上がらないのだなぁ。それというのも、コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、コン・リーに魅力がない。いつまでたってもちんぴら感が消えないファレルがやたらいきがって、しかもむさ苦しいし、コン・リーのキャリアウーマン風には輝きもなけりゃ説得力もない。

ストーリーと主演の3人を除けば、魅力的な画は随所にある。壮大に盛り上がった雲間を飛行するプライベート・ジェットと捉えたグラマラスなショット。イグアスの滝の大俯瞰も素晴らしい。マイケル・マンのタッチは悪くないのだが、脚本がもっと良くて、主役三人全取っ替えで、ゴージャス感があって、あと30分短かったら楽しめたこと請け合い。

原題:Miami Vice
製作・脚本・監督:マイケル・マン
製作:ピーター・ジャン・ブルージ
撮影:ディオン・ビーブ
音楽:ジョン・マーフィー他
出演:ジェイミー・フォックス、コリン・ファレル、コン・リー、
2006年アメリカ映画/2時間12分
配給:UIP