第二部
一、つばくろは帰る(つばくろはかえる)
大工文五郎は、仕事のために京へ上る道中、一人旅の少年に見込まれ道連れとなる。少年は母を訪ねるが、祇園の芸妓となった母は会おうとしない。大工の三津五郎と芸妓の福助でみせる人情話。歌舞伎は健気な子役の使い方が本当に上手い。今回は子役が主役級の活躍で、三津五郎と福助の出会いと別れのほろ苦さ。親離れ子離れの切なさに客席の共感も深くなるわけだが、ちょっと福助泣き過ぎの観があって、その分こちらは乗り遅れた。長い割にドラマ的な盛り上がりが薄かったが、京の四季を様々にみせた背景美術の頑張りが楽しめた。
二、大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)
美術を串田和美が担当している。人形を燃やしたり、エンディングのケレンなどに勘三郎とのコンビらしさが感じられた。鬼退治とはいえ、そこはかとなく漂うおっとりユーモラスな雰囲気も合わせて楽しい舞台だった。
酒呑童子 勘三郎 若狭 福 助 なでしこ 七之助 わらび 松 也
卜部季武 巳之助 碓井貞光 新 悟 公 時 勘太郎 渡辺綱 亀 蔵
平井保昌 橋之助 源頼光 扇 雀
3F1-19 8/15