20世紀少年
漫画のキャラとよくマッチさせたキャスティング。石橋蓮司の万丈目や宮迫のケロヨンはとても良く似ている。おっちょの豊川悦司はキャラ的にも最高格好よかったが、唐沢のケンヂは記憶力も悪過ぎで結構興を削がれる。 お話は原作をよく整理してあり、少年時代のドラマも良く出来ていたが、漫画の始めの頃の、背中がぞくぞくっとくるような面白は全然なかった。 2作目の予告に登場したカンナが溌剌と魅力的。春波夫の古田新太も完璧。結局、次作に期待させられた。
デトロイト・メタル・シティー
クラウザーさんの状況を常に読み誤って勝手に感動する熱烈ファンの勘違い振りを、しっかり提供してくれる大倉孝二が大変良い。松山ケンイチのクラウザーは格好良く、根岸との落差も明確でこれもいい。で結構笑えたのだが、クラウザーの正体を、あろうことか母親と相川さんに知られて佳しとする展開は誠によろしくない。一番知ってほしい人に、一番知られたくない。このジレンマに身悶えしながら、いつの間にかデス道に邁進してしまうのがクラウザーさんのチャームポイントなので、これは原作の精神を踏みにじる、まさにレイプするに等しい改悪だ。こういう安直な甘さに流れ、デス度が不足したのが惜しまれる。せっかくアースホールなどという素晴らしいネーミングの会場を用意しながら、クライマックスに向けてランニングだなんて芸が無さ過ぎだ。ジーン・シモンズとのデス対決にしてからが、アンプが爆発、それも2度だなんて野暮の骨頂もいいとこだ。なんで音楽的な盛上げで勝負させない。とてもがっかり。全体に甘いばかりでデス度が足りない。もっと厳しく責められたなら大笑いだったのに。