上司からは嫌がらせ、同僚には馬鹿にされ、恋人には裏切られる。無気力な日々を送るヘタレ君が、ある日突然選ばれた男と告知され、世界の秩序を人知れず守り続けてきた異能の暗殺集団の一員として生まれ変わる。
新時代のアクションを謳ったケレン味たっぷりの予告編を幾度となく見せられて、それなりに楽しみにしていた作品。冴えない男が一夜にして富と権力に近づいていく前半が「石の血脈」、後半はフォースを得て反撃に転じる「帝国の逆襲」な展開でみせるノンストップのマンハント。VFXで飾り立てたガンアクションとカーチェイスを配し、異能者達の暗闘はビジュアルな刺激もたっぷりだが、暗殺者の能力や組織についての設定は単に設定のままに終始する。銃弾をカーブさせられることがどれほどのものか良く分からないほどにストーリーも平板。話が面白くない時、過剰なCGの投与は、クライマックスの壮絶アクションの最中に不覚をとるほど、年寄りにとって催眠効果が大きい。
原題:Wanted
監督:ティムール・ベクマンベトフ
脚本:マイケル・ブラント、デレク・ハース、クリス・モーガン
製作総指揮:マーク・シルベストリ、アダム・シーゲル、ロジャー・バーンバウム、ゲイリー・バーバー
原作:マーク・ミラー、J・G・ジョーンズ
撮影:ミッチェル・アムンドセン
音楽:ダニー・エルフマン
美術:ジョン・メイヤー
出演:ジェームス・マカボイ、アンジェリーナ・ジョリー、モーガン・フリーマン、テレンス・スタンプ
2008年アメリカ
1時間50分
配給:
東宝東和