HAL2000がディスカバリー号を支配した後、東西冷戦下のコロッサスとガーディアン(地球爆破作戦)が継承したコンピューターの反乱史。21世紀入り、より今日的な意匠をまとった「マトリックス」3部作が新たなページを刻んでいる。キアヌ・リーブス扮するネオは、スターゲートを通過して超人へと進化を遂げたボーマン船長の成人した姿に他ならないことではあるわけだが、キューブリックが思い描いたような未来は、今となっては幻想的過ぎたということで、「マトリックス」が提示した世界観には結構な説得力があった。
「マトリックス」が「2001」年の子供なら、この「イーグル・アイ」は「地球爆破作戦」の子供という事ができるだろう。理想社会を実現する管理システムの暴走を、謎とスリリングなアクションとを丹念に積み上げながら、サスペンスフルに浮かび上がらせて見応えがある。展開は淀みがないし、親子兄弟の家族愛に絞った物語とキャラ設定は営業的ではあるけれど、感情移入しやすくて楽しめた。
大ネタはSFだが、見ながらふと頭に浮かんだのは「北北西に進路を取れ」。原因不明の追っかけっこの感じが何となく似てるのだな。
Eagle Eye
監督:D・J・カルーソ
脚本:ジョン・グレン、トラビス・アダム・ライト、ヒラリー・サイツ、
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、エドワード・L・マクドネル
製作:アレックス・カーツマン、パトリック・クローリー
撮影:ダリウス・ウォルスキー
音楽:ブライアン・タイラー
美術:トム・サンダース
原案:ダン・マクダーモット
出演:シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ロザリオ・ドーソン、マイケル・チクリス、ビリー・ボブ・ソーントン
2008年 アメリカ映画 1時間58分