2010/02/03

「束芋」 断面の世代 横浜美術館


新聞小説の挿絵とアニメのインスタレーションで構成された展示。作者の関心はメタモルフォーゼにあるようで、体や内臓が様々に変容していくイメージが繰返される。これも身体性を意識する、あるいはこだわりか、バーチャル度を高めていく社会が強く意識されているようだが、批判的な視線は感じられない。20世紀前半ののアバンギャルドを思い起こさせるようなイメージもあるが作品には破壊的なところはなく、結構スマートかつクールな様子でまとまっている。何だかスルっとすり抜けていくようでどうも取っ掛かりが無いのだ。何と言うか、モツ煮込みのようなのだが、モツ本来の臭みや歯ごたえはなくて、モツが洗練された感覚でお洒落に料理されているような感じなのだった。熱いけれど冷静なのだ。