イサム・ノグチもレオナール・藤田も、魅力的なキャラクターで日本的な枠に収まらないドラマティックな人生を送った人、ということではよく似ている。まるで藤田からのバトンタッチかと思わせるタイミングで、イサム・ノグチの作品展が横浜で始まった。
イサム・ノグチの仕事を「顔」「神話・民族」「コミュニティー」「太陽」というキーワードで分類、構成した展示。
ノグチの多岐にわたる活動内容と期間の長さから見れば、今回の作品数は少ないと思うが、制作の広がり、振幅の大きさはそれなりに伝わってくる。
振幅が大きいから、キーワードで括るという構成が有効ということもある。意図は分かるが、展示は、時系列的な流れとキーワードの括りによる前後の流れの整理に煩わしさがあり、全体がスッキリと腑に落ちるとはいかなかった。変化が大きい人だけに、制作年代順に並んでた方がより分かり易かったと思う。
今回、金属板を構成した作品にはあまり魅力を感じなかったこと。
陶より、ブロンズより、他の何より、断然石が良かったこと。
おおらかなユーモア感覚が印象的だった。
横浜美術館。ピラミッド型の小さな屋根を挟んで、左右対称に翼が伸びた外観はスッキリした印象だが、石のステージをステップ状に構成した吹き抜けのロビーは最悪だ。見るたびにこのロビーへの嫌悪感が募ってしまう。