そのノートに名前が書かれたら死んでしまうという、現代社会の病理を鮮やかに照らす、デスノートの設定の卓抜さ。
原作はしっかりした線で細部まで描き込まれた絵柄に、台詞や文字情報が多くのっているから、読むのには結構な集中力が必要だ。
しかし、原作のビジュアルそのまま、金子監督は手際良くデスノートの世界へと観客を導入してくれる。
それぞれのキャラクターの魅力や雰囲気に忠実な絵作りで、お話も平易で分かりやすく展開されていて、これなら原作読むより映画を観る方が余程らくちんだ。 エルがちょっと馬鹿っぽかったが、役者は総じて感じ良く、死神リュークのCGには不安もあったがロングショットのインパクトなどCGならではの魅力。
社会正義から超法規的処刑人を自覚したライトが、やがて快楽殺人者へと変身して行く。 今日的な課題、問題意識を娯楽に転じて面白く見せて面白かった。