バチカンからスペインへと敵役は変わっても、カソリック対プロテスタントの確執と王位継承を巡る陰謀とで内憂外患の女王エリザベスの孤独や不安、切ない恋路と愛の行方で興味をつなぐ展開は前作に同じで、同工異曲と言うより同曲に等しいが、ストーリー展開には工夫が乏しく、登場人物には説得力も魅力も無い。
クライマックスにスペイン無敵艦隊とイギリス海軍の激突を持ってきたのが新味だが、世界史に残る海戦を描いて戦況がよくわからぬまま決着がついてしまうのが安易だ。ビジュアルとしてもイマジネーションに欠けて面白くない。
二番煎じで二匹目の泥鰌を狙っただけの、作られる必要の無かった続編だろう。面白さで言えば、前作とはそれくらい隔たっているのだが、風格の増したケイト・ブランシェットと、彼女の着こなすファッションの、見事にゴージャスな美しさにはひれ伏してしまうのだ。
[監]シェカール・カプール
[総][脚]マイケル・ハースト
[出]ケイト・ブランシェット ジェフリー・ラッシュ クライブ・オーウェン リス・エバンス
[配給会社] 2007英.仏/東宝東和
[上映時間] 114分