2007/08/07

トランスフォーマー

巨大ロボットの実写ものは、過去に幾つも作られたが、納得満足させてくれた作品はなかった。しかし今回はついにリアリティー溢れる巨大ロボット映画が誕生した。これは世の少年にとって、2001年宇宙の旅、スター・ウォーズ、ジュラシック・パークにつぐ画期的な作品だ。

宇宙船、恐竜、巨大ロボットは少年の夢とあこがれの凝縮した三大アイテムなのである。空想、妄想を駆使して、宇宙や恐竜やロボットに胸時めかせた幼い頃の記憶をもつ男は少なくないのである。だから、スターウォーズやジュラシックパークは熱烈歓迎されたのである。しかし、唯一巨大ロボットものについては、まともな実写作品を観ることはできなかった。ところが、その空白を埋める作品がようやく現われたのである。例えば小松崎茂の口絵に胸をときめかせた昔の少年達、彼等の積年の願いと渇望を充たす歴史的映像。リアルなロボットを初めてかっこ良く面白く描ききった記念碑的作品と認定したい。

さらに、自分の車を持ち、女の子にもてて、兵器や軍隊と肩を並べ、世界の中心で特別に選ばれた存在としてヒーローなるという、これはあらゆる意味で男の子をいい気持にさせることを目指した映画だと言える。主役の男女は高校生だが、これが小学生でもまるで差し支えない。むしろドラマ的にはその方がしっくりするようなところさえある。それをバッチリサポートするロボット達の活躍。男子はこういうことですっかりいい気持になってしまうのである。男子の欲望ストレートに形にしてして見せる。この臆面のなさ。スピルバーグ偉いところはまさにここ。マイケル・ベイの起用もツボだ。

原題:Transformers
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、マイケル・ベイ
製作:ドン・マーフィ、トム・デサント、ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、イアン・ブライス
撮影:ミッチェル・アムンドセン
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
美術:ジェフ・マン
2007年アメリカ映画/2時間24分
配給:UIP