
帝都の魔人加藤保憲が人間を滅ぼそう東京を制圧する。そうはさせじと日本中から妖怪達が上京しここに妖怪大戦争が勃発する。
三池監督の魅力は並みはずれた臆面の無さにある。その資質に相応しい素材がくれば爆発的な面白作品になるし、そうで無い場合はとほほとしか言いようがなくなる。要は当たり外れが厳しいのである。前作「ゼブラーマン」はかなりのとほほだったが、今回はどうか。
と ほほなのである。加藤保憲は見かけばかりで中身が無い。妖怪達も怪しくもなければ怖くもない。妖怪映画にする必要がまるで感じられない。妖怪に妖怪とし ての魅力がないのはまずいだろ。壊れかけたターミネーターみたいな加藤の手下を少年がエクスキャリバーもどきの大太刀で壊しまくるってのも、妖怪映画とし てアイデンティティー的にどうなのよ。
大沢、宮部、荒俣、京極、水木しげるの各先生方が、教師やホームレスなどに扮して彩りを添えている のも一興だが、 単なるコスプレ集団の学芸会で、ご本人や熱心なファンを喜ばす以上の意味はない。ただ、流石と思わせたのは妖怪の太もものデンジャラスな魅力的。これは三 池監督の臆面の無さの見事な結晶だ。
角川グループ創立60周年の記念作品。体裁は夏休みの子供向け映画だが、一番のターゲットはお子様ではなく、大沢、宮部ファンのお父ちゃんという作りになっている。スケベな親父向きなのである。
05.08.12







