2005/09/18

戦国自衛隊1549 OPERATION ROMEO

そりゃ確かに自衛隊が戦国時代にタイムスリップするなんてのは余太話には違いないが、素晴らしくイマジネーションを喚起する素敵な余太話でもある。

で も、余太話だからこそ、それらしく見せるための基本的な心構えが作り手になければどうにもなんないのである。この作品はその、どーにもなんない場合の結構 なお手本になり得ている。普通の人間の普通の行動が描かれないから、江口洋介や鈴木京香がシリアスな演技を重ねるほどに、キャラが一層薄っぺらになってい く。実物の戦車を使おうがCGを多用しようが、映画的なリアリズムには届かない。

憂国の情から発した暴走集団を元の仲間が鎮圧するという ワンパターンをイージス、ローレライ、自衛隊とバリエーション展開してみせるという福井晴敏戦略も、キャラが立たなければ肝心の憂国の大義にも説得力は生 まれない。しかも、アクションには切れもコクもないときている。間の悪さとセンスのなさで気持ち悪さはつのる一方なのだ。

そんな中で、儲け役を気持ち良さそうに怪演した北村一輝が一人気を吐いた。

05.06.15