2008/04/20

四月大歌舞伎 昼の部

3階西8番。一応最前列。と思っていたが下手と花道は全然見えない。舞台が見えない分は客席の反応で動きを想像せよ、というような席。やれやれ。

一、本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)十種香
替え玉たてて生き延び、別人に成り済ましたのに全てバレバレだった殿様を軸に、恋情に身を捩るお姫様と主君の犠牲となった男の妻の心情を対比する。
名作の誉れ高い本朝廿四孝、初めて見たが、今回は余り伝わってくるものが無かった。

二、熊野(ゆや)
豪奢を極めた衣装にしてあの風雅な佇まい。しかもそこはかとなくもの悲しい玉三郎。何処から見ても隙のない仁左衛門。絵に成り過ぎな二人の並のスケールには収まらない絵姿。背景は板ばかりで桜が入ってこない。こりゃ真正面から見れなきゃだめだ。3階西8番、最悪。

三、刺青奇偶(いれずみちょうはん)
勘三郎は惚れた女房の死に際に少しでも楽をさせようと、賭場にでかけてしくじってしまうが、その様子に興味を持った親分が博打の話を持ちかける。
小気味良い台詞回しの勘三郎と、生活感の表出とコメディーセンス抜群の玉三郎。息の合った二人の絡みが随所に展開して楽しめる。しかし圧巻は仁左衛門。場面さらうんだよなぁ。男振りの良さで。夜も昼も四月は結局仁左衛門に尽きるようだ。