2008/04/20

ヒットマン

中立な「組織」としてあらゆる政権から暗殺の依頼に応える。その暗殺者達の中で抜きん出た成功率を誇る男が罠に落ちる。インターポールとロシア保安庁の追撃を躱し、反撃に転じる男に「組織」から送り込まれたヒットマン達がつぎつぎに襲いかかる。同名の人気ゲームが原作とのこと。

スキンヘッドにバーコード。暗殺者にしては目立ちすぎだと突っ込んではいけない。ビジュアルとしてかっこ良ければ、それこそ映画のリアリティとして価値がある。顔が命が人形ならば、映画は断然画が命だ。全編こだわりのかっこよさ満載したこの作品、讃えるべきは数あれど、悪いところなど何もない。

寡黙でストイックな47号をティモシー・オリファントが力強く演じている。ダグレイ・スコットのインターポールの凄腕捜査官も迫真的でかっこいい。ヒロインのオルガ・キュリレンコ、草食動物系のあっさりした顔立ちは厚化粧にもピュアな気配が漂い、エレガントな肢体にワイルドな脱ぎっぷりで、新ボンドガールに抜擢が納得の魅力を見せている。

ハードボイルドにセンチメンタルが背中合わせなら、禁欲主義に耽美は欠かせない。クールでセンチで耽美な最強のヒットマン、エージェント47の水際だった殺しの美学。胸のすくバイオレンスをスタイリッシュに積み上げる。要所を抑える遊び心とおフランスらしいお洒落なアートセンスも心憎い、超絶面白アクション巨編dさ。記憶すべき監督の名はザビエ・ジャン。

原題: Hitman
監督:ザビエ・ジャン
脚本: スキップ・ウッズ
製作総指揮:ヤーノシュ・フロッサー
製作:チャールズ・ゴードン、エイドリアン・アスカーリ、ピエランジュ・ル・ポギャム
撮影: ローラン・バレ
音楽:ジェフ・ザネリ
出演:ティモシー・オリファント、ダグレイ・スコット、オルガ・キュリレンコ
1時間33分 2007年アメリカ
配給: 20世紀フォックス