2007/11/11

クローズzero

いやぁこれは掛け値なしに面白い。今年の邦画を代表する1本だ。
小栗 旬が抜群のルックスで輝くばかり。ヤバいくらいかっこ良い。
対する山田孝之も虚無的な表情が味わい深く、こっちも結構カッコいい。
この二人が頂点に立つべく、周囲のワルを巻き込んで激突する。相川翔と竹内力のDOA以来の、久々に三池崇史らしいユーモアとダイナミズムの炸裂とで描かれハードなバイオレンス。周囲のワルたちも魅力的な味付けで、しっかり描き分けられている。痛快極まりない面白さのうちに、クライマックスに向けての緊張がきっちり盛り上がっていく。役者はみんなかっこ良く、カタルシスは充分。後味も大変良い。

ワルとやくざと警官しかいないという世界観は、バイオレンス・ファンタジーの傑作「ストリート・オブ・ファイア」を彷彿とさせるが、面白さでは決して負けていないし、主演者の魅力ではむしろ勝っている。TVで観たときは普通のイケメンにしか見えなかったが、小栗 旬、逸材だ。

監督 三池 崇史
出演 小栗 旬 やべきょうすけ 黒木 メイサ 山田 孝之 遠藤憲一

11.02